ビジネスフォンのリプレイスは、企業が通信インフラを見直す絶好のタイミング

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ビジネスフォンのリプレイスは、企業が通信インフラを見直す絶好のタイミング

 

ビジネスフォンのリプレイスでクラウドPBXを選ぶべき理由【2025年度下半期完全ガイド】

 

はじめに:通信インフラ見直しの絶好のタイミング

 

オフィスの移転や従来型ビジネスフォン(以下、レガシーPBX)のリプレイスは、企業が通信インフラを見直す絶好のタイミングです。

 

従来のビジネスフォンは、企業創業時から「当たり前」に存在してきたため、更新時にも同じ構成を採用しがちです。しかし、クラウド電話(PBX)という選択肢が一般化した今、電話システムは「設備」から「サービス」へと劇的に変化しています。

 

単なる受話器を置くデバイスから、CRM連動(CRMとは「Customer Relationship Management(顧客関係管理)」の略で、顧客情報を一元管理し、顧客との良好な関係を築くための経営・マーケティング手法、およびそのためのシステムを指します)や、モバイルアプリと連携する「スピーディーな情報処理プラットフォーム」へと進化しているのです。

 

このガイドでは、リプレイスを検討する企業担当者に向け、以下のポイントを詳しく解説します:

  • クラウドPBXの導入メリット・デメリット
  • 費用面での優位性
  • レガシーPBXのリスク
  • 実際の導入プロセス

1. コスト最適化:設備投資ゼロでキャッシュフローを守る

 

レガシーPBXの課題

 

従来のビジネスフォンであるレガシーPBXには、以下の四重の支出が必要です:

  1. 主装置
  2. 専用電話機
  3. 配線工事
  4. 専門業者による設定

 

トータル費用は数百万円前後の一括投資が必要で、工事期間も総入れ替えの場合は深夜までかかることも珍しくありません。

 

クラウドPBXのコストメリット

 

一方、クラウドPBXは【月額課金制(1内線あたり数百〜数千円)】が中心です。

 

主要なコストメリット:

  • 初期投資をほぼゼロに抑制
  • 移設時の再設置費は従来の10分の1程度
  • キャッシュフローの改善

 

移転コストと設備投資を同時に低コストでまかなえる点が、クラウドPBX最大の財務メリットです。

2. 電話の数を自由に増減:忙しい時期も安心対応

 

従来の電話システムの問題点

 

従来のビジネスフォンの場合:

  • 電話機の台数は最初に決めた数で固定
  • 忙しい時期に人を増やしたくても、電話機が足りない
  • 暇な時期でも、使わない電話機の分まで料金を払い続ける
  • 新しい支店を作るたびに、大がかりな工事が必要

 

例:コールセンターの場合 従来なら「最大180台分」で契約しないといけませんが、実際に使うのは:

  • 忙しい時期:100台
  • 普通の時期:50台
  • 使わない130台分も毎月お金を払っている状態

 

クラウド電話なら「必要な分だけ」使える

 

クラウドPBXの柔軟性:

  • 必要な時に、必要な分だけ電話回線を追加
  • スマホアプリで簡単に利用開始
  • 在宅勤務でも会社の電話番号で受発信
  • 新しい支店でも工事なしで即日開通

実際の成功事例

コールセンターB社の改善例:

 

従来システム(年間):

  • 固定契約:180台分 × 12か月 = 2,160台分の料金
  • 実際の利用:平均70台 × 12か月 = 840台分の利用
  • 無駄:1,320台分(約60%が無駄)

 

クラウド電話導入後(年間):

  • 必要な分だけ契約:平均70台 × 12か月 = 840台分の料金
  • 削減効果:1,200台月を削減、コスト38%減
  • IT担当の手間も年間150時間削減

 

わかりやすい比較

項目 従来のビジネスフォン クラウド電話
電話の数 最初に決めた台数で固定 必要な時に自由に増減
忙しい時期 足りなくても我慢 すぐに追加可能
暇な時期 使わない分も料金発生 使った分だけ支払い
新店舗 大がかりな工事必要 工事なしで即日開通
在宅勤務 会社にいないと電話不可 自宅でも会社番号で対応

 

時期によって忙しさが変わる業種ほど、「必要な分だけ」使えるクラウド電話が大きなコスト削減につながります。

 

3. BCP・DR強化:場所に依存しない「無停止」運用

 

災害時の継続性

クラウドPBXの優位性:

 

  • データセンター冗長化が標準
  • 災害時でもスマホやPCソフトフォンで受発信継続
  • 多拠点冗長とDNSフェイルオーバーで自動切替

 

レガシーPBXのリスク

 

レガシーPBXはオフィス停電=通話停止という致命的な弱点があります。2024年能登地震でも、PBX水没で3日間通話不能となった事例が報告されています。

 

実際の成功事例

 

製造業C社の事例: 台風による停電時も、自宅Wi-Fi経由で受注対応を継続し、売上ロスゼロを達成。取引先からも「止まらない会社」として評価が向上しました。

「会社に電話がある」のではなく「インターネット上に電話がある」——これがBCP時代の標準設計です。

4. ワークスタイル変革:電話が「データ」になる衝撃

 

デジタル化による効率向上

 

クラウドPBXは以下の機能でDXを促進します:

  • 通話ログ・録音・テキスト化API
  • CRM連携
  • 生成AI要約
  • REST APIでの顧客データ統合

 

実際の成功事例

 

EC企業D社の事例:

  • Salesforce連携+AI文字起こしで後処理2分短縮
  • 年間1,400時間を削減
  • ネガポジ分析で解約率1.8ポイント改善

 

レガシーPBXはアナログ音声が閉じており分析が困難ですが、クラウドPBXなら音声をデータとして扱うことで営業効率とCS向上を実現できます。

5. グローバル対応:国際展開を「電話番号」で加速

 

海外展開の課題解決

 

クラウドPBXの国際対応力:

  • 海外拠点でも同一プラットフォーム採用可能
  • 現地番号を即日発行
  • SIP over TLSでローミング先でも暗号化維持
  • GDPR/APPI準拠のログ管理

 

レガシーPBXの制約

 

従来のシステムで海外を結ぶ場合:

  • 専用線やSIPトランク契約が必要
  • 調達に数か月を要する
  • 高額な国際通話料

 

実際の成功事例

 

ゲーム開発G社の事例: 東京・シンガポール・リモート開発拠点を統合し、国際通話料70%削減を実現。

「国境のない番号」が海外展開のハードルを下げます。

6. デメリット・導入時の注意点

 

クラウドPBXも万能ではありません。以下の点に注意が必要です:

 

主要な注意点

  1. インターネット依存: 回線断対策に冗長化必須
  2. 遅延・QoS: VLAN・DSCP設定必須
  3. 110番位置情報: 運用ルールで補完
  4. 機器レンタル費: IPフォン調達で初期費用発生の場合あり
  5. サービス停止リスク: SLA精査が重要
  6. セキュリティ: 多要素認証と国際発信制御が必須

 

対策事例

 

卸売業E社の事例: 低速回線のみで遅延多発 → 専用線+5G冗長化で解消(月額5万円追加投資)

回線二重化・品質監視・運用ポリシー整備を「最初に」織り込むことで、デメリットは制御可能です。

7. 従来型PBXを選ぶ場合の劣位性

 

レガシーPBXは安定していますが、以下のリスクが増大しています:

 

主要なリスク

  • 資産リスク: 簿価残しでの追加投資
  • 働き方対応困難: 在宅代表受電不可
  • 人材不足: 保守費高騰
  • イノベーション格差: AI連携が後追い
  • 移転コスト: 毎回10万円単位の費用発生

 

実際の失敗事例

 

サービス業F社の事例: 10年で3度の移転で再設置費540万円を負担し、最終的にクラウドへ「二重投資」する結果に。保守期限・人員・拡張性を考慮すれば、レガシーPBX新規導入の合理性は急速に薄れています。

 

8. 費用シミュレーション(概算)

 

想定条件: 内線30台・外線5ch・録音あり・5年間利用

区分 初期費用 月額費用 5年間総額 備考
レガシーPBX 280万円 3万円 460万円 主装置+電話機+工事
クラウドPBX 25万円 9万円 565万円 ID課金+回線
クラウドPBX(BYOD型) 7万円 7.5万円 457万円 端末流用

※拠点変更が多い事業ほどクラウドが逆転しやすい傾向にあります。

9. 導入プロセス:クラウドPBX切替6ステップ

 

最小ダウンタイムでの移行方法

 

「6ステップメソッド」

  1. 要件定義
  2. 帯域設計
  3. 番号ポーティング(最長20営業日)
  4. アカウント発行
  5. ユーザ研修+試験
  6. 本番移行(並行運用48時間)

 

成功事例

 

B社の事例: 4週間で全国7拠点を無停止統合に成功。

 

IT部門と現場ユーザが共にロードマップを把握することが成功の鍵です。

まとめ:クラウドPBXで企業成長を加速

 

移転・リプレイスは電話システムを「モノ」から「サービス」へ切り替える絶好の機会です。

クラウドPBXの5つの武器

  1. 初期費用抑制
  2. 拡張容易
  3. BCP強化
  4. DX推進
  5. グローバル対応

 

一方で、帯域設計と運用ルールが不十分だと期待値と現実にギャップが生じる可能性があります。「電話は会社にかかってくる」のではなく、「顧客がクラウドにアクセスしてくる」のがスタンダード。

 

今こそ『回線が床に縛られないオフィス』を実現するチャンスです。未来の柔軟性を買う保険料は、レガシーの機会損失よりもはるかに小さい投資と言えるでしょう。

よくある質問(FAQ)

 

Q1:回線が途切れた場合、通話はどうなりますか?

A: モバイル回線や別拠点への即時転送設定が可能です。耐障害ルールを組むことで、受電ロスを最小化できます。

Q2:FAXは使えますか?

A: eFaxなどのデジタル化が主流です。紙FAXが必須の場合は、アナログゲートウェイを残すハイブリッド構成が現実解となります。

Q3:外線番号を変えずに乗り換えられますか?

A: 番号ポータビリティで可能です。固定網→IP網でも1〜3週間で切替完了し、実質的なダウンタイムは深夜帯10分程度に抑えられます。

 

先ずは、クラウドPBXがどの様な使用感なのかをお試しいただく事が良いと考えます。私たちモッテル中四国では、クラウド電話アカウトをデモでお試し利用できますので、お気軽にお問合せください。もちろんデモ期間中は、費用はかかりません。

投稿日: 2025/08/28
カテゴリ:   DX , MOT/TEL , クラウドPBX

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