起業する際に電話は必要なのか？

起業する際、ビジネスに必要なものを揃えてから行う必要があります。最近ではスマホ1台でさまざまなことができるため、固定電話に必要性を感じない方も増えています。そのため、「起業する際に固定電話は必要なの？」と疑問に思われている方も多いかもしれません。

ですが、オフィス製品として固定電話は欠かせませんし、起業時にも固定電話が必要なのか知りたいという思いがあるでしょう。ここでは、起業する際に固定電話は必要なのかどうかについて解説します。

起業時に電話は必要？

多くの会社で当たり前に使用されている固定電話ですが、個人では固定電話を持たない方も増えています。それは、「スマホがあれば固定電話は必要ない」という理由からです。確かに、スマホがあれば自宅に固定電話がなくても問題なく思えますし、あまり使用しないのに月額料金を支払い続けるのは大変でしょう。企業でも、固定電話を廃止にしているところも少なからずあります。

しかしながら、固定電話は今でも多くの会社で使用されており、信用面を考慮しても、固定電話が必要だと考えている方はたくさんいるのです。会社の電話番号が固定電話ではなく携帯番号だと、不安に思う方がいるのは事実としてあります。

ですので、起業時にも固定電話は必要といえるでしょう。現代においてはあまり固定電話の必要性やメリットを感じないかもしれませんが、固定電話が完全に廃止されるとデメリットもあるのです。そこで、固定電話を持つメリットとデメリットについてもう少し見ていくことにしましょう。

固定電話を持つメリット・デメリット

固定電話を持つメリットとして、「社会的信用度が上がる」ことが挙げられます。起業時に、固定電話は必ず持っていなければならないわけではありません。また、会社の代表電話番号も、必ずしも必要でとはいえません。

ですが、まだまだ固定電話、代表電話番号がない会社は信頼できないという風潮が残っています。ですから、会社と社会的信用を得るために、固定電話、代表電話番号は持っておくほうが良いかもしれません。スマホがあれば固定電話は必要ないように思えるのですが、起業するならば、固定電話の導入を検討してみてはいかがでしょうか。

一方で固定電話を持つデメリットとして、固定電話の月額料金、維持コストがかかるということです。固定電話を設置するとなれば、当然工事が必要です。そのことから、導入費用がかかります。さらに、月額料金が必要なため、どうしてもランニングコストがかかってしまうのです。通話料金もかかることから、毎月のコストが大変といえます。

固定電話をスマホに置き換えることは可能？

起業したばかりだと、固定電話の維持費が大変なため、「固定電話をスマホに置き換えたい！」と考えている方も決して少なくありません。固定電話だとどうしてもコストがかかってしまうため、その支払いに四苦八苦することもあるでしょう。それ故に、スマホに置き換えたいと思うのは当然かもしれません。もちろん、固定電話をスマホに置き換えることは可能です。

内外線をスマートフォンに置き換えれば、固定電話を廃止できます。これならば、オフィスなど特定の場所だけでなく、あらゆる場所で仕事がしやすいですし、屋外でも連絡を取るのが容易です。

ただし、携帯電話を内線として利用する場合、専用のアプリケーションを導入したり、クラウドPBXを導入したりする必要があります。これらを導入することで、コストカットが期待できる可能性が高いでしょう。

クラウドPBXやIP-PBXの需要が高まっている

ここ数年で、クラウドPBXやIP-PBXの需要が非常に高まっています。クラウドPBXはPBXを設置することで、クラウド化させ通話することができます。インターネット環境があれば利用することができますし、工事が不要で導入しやすいのがクラウドPBXの魅力です。スマホに専用アプリをインストールすることで、すぐに利用できます。

一方でIP-PBXの場合、ハードウェア型とソフトウェア型があり、ハードウェア型はオフィスに装置を設置します。セキュリティ管理に優れていますが、オフィス移転時、レイアウト変更時は装置の移動をしなければなりません。その点ソフトウェア型であれば、自社サーバーにインストールすることで、手軽に導入できます。それでも、セキュリティ管理をしなければなりません。

クラウドPBXならランニングコストを抑えられる

クラウドPBXを活用することで、ランニングコストを抑えることが可能です。起業して間もない状態ならば、まだ業務が軌道に乗っておらず、売り上げも少ないはずです。そのことから、できる限りランニングコストを抑えたいという気持ちがあるでしょう。

固定電話に比べてクラウドPBXは導入費用が安く済むケースが多く、導入方法もそこまで難しくはありません。ですので、クラウドPBXの導入を検討するのも良いのではないでしょうか。

もし、電話の対応が苦手だという場合、電話代行サービスに任せるのも手です。電話代行サービスとは、会社にかかってくる電話の一次受けをするサービスです。これにより、営業電話のような不要な電話を自分で取らなくて済みますし、顧客からの問い合わせなどの必要な電話だけ対応することができます。

起業は何かと大変で軌道に乗るまで簡単ではないのですが、それでも可能性がある限り、自身や会社の成長を求めて突き進むのも悪くはありません。

まとめ

ここまで、起業する際に固定電話は必要なのかどうかについて解説しました。スマホの台頭によって、固定電話の必要性は昔よりは感じなくなったといえます。それでも、固定電話がなければ社会的信用を得られないケースもありますし、固定電話、会社の代表電話番号でなければ信用できないという風潮も残っています。ですから、固定電話は必要かもしれません。

しかし、固定電話をスマホに置き換えてクラウドPBXやIP-PBXなどを導入することは可能です。これにより、ランニングコストを抑えることができます。起業して間もない場合、クラウドPBXやIP-PBXの導入を検討するのも良いのではないでしょうか。